皮膚科クリニックで処方されるニキビ治療薬の効果と使用方法

皮膚科クリニックで処方されるニキビ治療薬

1ヶ所でもニキビができてしまうと、ほとんどの方ができるだけ早く治したいと思うでしょう。

ニキビには大きく分けると白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、膿ニキビの4種類があり、それぞれのニキビに対して、皮膚科の保険診療内で処方される薬も変わってきます。

大きく分けて、ニキビの薬は、今あるニキビを治す薬、ニキビができにくい肌質へ改善する薬の2つに分かれます。

  • 白ニキビと黒ニキビはニキビができにくい肌質へ改善する薬がよく用いられる
  • 赤ニキビと膿ニキビは、今あるニキビを治す薬とニキビができにくい肌質へ改善する薬を2つとも併用することが多い

というように使い分けられます。

できるだけ早く治すことができるように、それぞれ4種類のニキビに効果的な内服薬や外用薬の飲み方、塗り方など、以下に詳しくご紹介します。

この記事を書いた人 看護師L&K

ニックネーム:L&K
役職:看護師・保健師
私は4年間大学病院に勤務し、その後5年間クリニックに勤めました。現在は2児の母として子育てに奮闘してます。私の経験したことを皆様の役に立つために分かりやすく執筆してきます。

1.白ニキビに処方される薬と効果的な使い方

白ニキビに処方される薬と効果的な使い方

白ニキビとは、角質がつまって毛穴の先が塞がってしまう白いニキビのことです。

初期段階のニキビであり、角質を外に出すことで治るニキビです。ではどんな薬が効果的なのでしょうか。

 

(1)レチノイド様作用のある外用薬が効果的

この薬は、アダパレンというレチノイドから誘導された物質が主成分となっているものです。

レチノイドとは、毛穴のつまりを取り除くという作用があり、ニキビになる前の段階である毛穴に皮脂がつまった状態のものが、しっかりしたニキビになるのを防ぐという効果があります。

要するに、ニキビになりにくい肌質に改善してくれる外用薬となっています。

 

(2)ピーリング効果と殺菌作用を合わせ持つ外用薬が効果的

この薬は過酸化ベンゾイルというものが主成分であり、上記の薬に比べると新しい薬です。

過酸化ベンゾイルは、強い殺菌作用と角質を剥がすピーリングの作用があります。

この殺菌作用は、よくニキビに使われる‟抗生物質”とは異なる為、長期間使用しても耐性菌が出現しないというメリットがあります。

看護師からのポイント

看護師からのポイント

最近は、上記のアダパレンと過酸化ベンゾイルの合剤や、過酸化ベンゾイルと抗生剤の合剤などもあり、医師と相談し症状にあったものを使用しましょう。

 

(3)外用薬の効果的な塗り方は?

上記の2つの薬の塗り方にはコツが必要です。

肌が慣れるまでは表面の皮膚がポロポロと剥けることや、赤みを帯びるなどの副作用がありますが、約1~2週間で肌が慣れてきます。

そのような副作用が起こりながら薬の効果が現れていくため、副作用が辛いからと言って薬を塗ることを中断しないようにしましょう。

3ケ月以上は塗り続けなければ効果が得られないことが特徴です。

 

白ニキビの周りにも少し広めに塗る

薬は1日1回夜に塗り、塗る量は人差し指の第一関節分の長さが顔全体の量であると言われています。

白ニキビができている周りにも、ニキビになる前段階の毛穴の中に皮脂がつまった状態のものが存在していることがあるため、少し広めに塗ることがポイントです。

副作用をできるだけ軽く済ませるためには、しっかりと保湿を行うことが大切です。

化粧水、乳液などを塗って十分に保湿してから、軟膏を広めに塗りましょう。

 

2.黒ニキビに処方される薬と効果的な使い方

黒ニキビに処方される薬と効果的な使い方

黒ニキビとは、白ニキビが進行した状態の黒いニキビのことです。

毛穴に詰まった皮脂などが酸化してしまったため、黒く見えているのです。

このような黒ニキビにはどのような薬が効果的なのでしょうか。

 

白ニキビと同様の外用薬が効くこともある

黒ニキビは外用薬だけではなかなか治りにくく、ピーリングや角質を押し出す処置が必要なことが多いです。

しかし、上記の「白ニキビに処方される薬」でお話した2つの外用薬が処方されることが多く、長期間にわたってしまいますが、徐々に改善が見られることもあります。

外用薬の効果的な塗り方は、上述の白ニキビと同様です。

 

3.赤ニキビに処方される薬と効果的な使い方

赤ニキビに処方される薬と効果的な使い方

赤ニキビとは、白ニキビや黒ニキビが悪化して、毛穴の中で炎症が起こってできるニキビのことです。

炎症が長引くと跡になってしまうことがあるため、早く炎症を鎮める必要があります。

では、赤ニキビにはどのような薬が効果的なのでしょうか。

 

(1)抗生剤の外用薬や内服薬が効果的

赤ニキビには、抗生剤が処方されることが多いです。

外用薬の代表的なものとして、クリンダマイシン、ナジフロキサシン、オゼノキサシンの抗生剤が効果的だとされています。

また、内服薬としてはドキシサイクリン、ミノサイクリンの内服が効果的です。

 

(2)外用薬の効果的な塗り方は?

クリンダマイシン、ナジフロキサシンは1日2回朝、夜に赤い部分だけに塗付します。

オゼノキサシンは1日1回外用する薬です。

赤みが消えて平らになるまで塗布しましょう。予防的に塗ることは避けましょう。

外用薬には、軟膏、クリーム、ローションなどがあります。

塗り心地が良いのはローションやクリーム、刺激感がなく安全に使えるのが軟膏です。

 

(3)内服薬での治療は使用期間を把握する

保険診療の皮膚科では、細菌感染を改善させるだけでなく、皮膚の炎症を抑える効果のある薬を処方することが多いです。

そのため、短期間に内服ではなく、数か月単位の内服を行うこともあります。

特に、ミノサイクリンやドキシサイクリンは皮膚の炎症を抑える効果もあり、ニキビ以外の皮膚疾患でも長期使用することがあります。

処方された薬が、短期間でよいものか、中~長期的に使用するものなのか把握することが重要です。

 

4.膿ニキビの治療方法は?

膿ニキビの治療方法は?

膿ニキビとは、中央部に膿疱のある赤ニキビです。

膿は細菌と戦った好中球の死骸などから成る成分であり、治療は赤ニキビに準じます

この段階のニキビを、自分で潰して膿を外に出してしまうと傷痕になりやすくなってしまいます。

病院で膿を外に出すときには、できるだけ皮膚へのダメージが少なくなる方法を用います。

自己治療せず、皮膚科医に相談するのがベターです。

 

まとめ

その他の治療法として、漢方薬の内服やビタミンC製剤の外用が有効です。ビタミン剤の内服は、有効性に関して確固たる証拠はありません。

ニキビの治療は、大きく分けて2つの方法があります。最も重要なことは、この2つの治療を併用することです。

これにより、耐性菌(薬が効かなくなってしまう菌)の出現を抑え、抗生剤単独での治療よりも、抗生剤の効き目をよりよくすることができるからです。

ニキビをできにくくする薬は、治す薬ではありません。

外来診療で、この薬を使っているのに治りませんと言う方が多いですが、しっかりと薬の効能を理解して治療することが重要です。

治すのは抗生剤です。ニキビの治療は長期に及ぶことが多いため、短期間の治療で自己中止せず、しっかり継続することがニキビ治療における大切なポイントです。

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